Miki Sakata

オンタマ独占インタビュー!!!
 
◯アルバムのコンセプトを教えてください。
日本の神々、森羅万象をテーマに作曲、 1音、1音を紡ぎ、情景的な仕上がりになりました。
 
◯選曲について教えてください。
オリジナル曲をはじめ、以前から憧れていました 好きなアーティストの曲を選びました。 中でもボーナストラックは、ピアノソロではなくて、 プサルタとの多重録音にしたり
Tony Grey 海外のアーティストとのセッションによる曲になります。 ◯特にこだわったところを教えてください。
師匠、深町純からも散々言われ続けておりました、 「唄う。」 という事。
ボーカルではなくピアノなので、意識と心が大切になります。 音質はエンジニアさんと最後までこだわりました。 オーディオファンの方々に向けましてもお楽しみいただけると思います。 音楽の他、ビジュアル的にも曲内容が聴こえてくる様な ... 天女的なイメージを演出してみました ヘア・メイクは、木村カエラさんなども手掛けています大御所の 富沢ノボルさんです。コンセプト、イメージを伝え、カメラマンさんとも 構成、出来上がりの色調にまでとことん拘りました。 ディレクションも手掛けております。
 
◯ご自身の音楽を色で例えるとどんな色ですか。またその理由を 教えてください。
中のライナーノーツにも書かれておりますが、無色のキャンバスに 音の絵筆で描かれて行く模様、う〜む...無限色かしら ?^^
 
◯演奏、音楽制作するときに大切にしていることはありますか。
破壊と再生、インスピレーション、イメージ 無になり自身の小宇宙(ミクロコスモス)のドアを開けて掘下げていくこと
 
◯音楽をはじめたきっかけを教えてください。
ピアノの音色に深く導かれました
 
◯今後の活動予定を教えてください。
9月3日(土)別紙添付 他サロンコンサート
 
◯ファンの皆さんに一言お願いします。
そこに、いる様な、感覚に .... 旅をお届け出来ると良いなぁ ...
3日には1曲目に参加していただきましたバイオリンmaiko さんが嬉しくもゲスト出演いたします。 芳醇で艶やかで優しい音楽をお届けします ♪^^
実は
... 1曲目<KIBOW>とアルバムの最後の曲<Celestial Prism> との曲はお気つきの方もいらっしゃるとい思いますが、メロディがかぶります。

音響PAも入れて、会場はアンビエントの空間に... ??
最後の曲から始まり ... そして、ピアノ音楽に始まり ... と演出も考え中です。 中庭を眺めながらの素敵な邸宅サロン空間は、 優雅なお気持ちになっていただけます事と思います。 アルバムの曲、ビジュアルがあまりにも良い出来でしたので みなさまを失望させないように、がんばらなくては ... ^^;; 夏の終わりの夕暮れと時、心に残る音ページにとなりますように 心よりお待ち申し上げております。


 


熊本尚美 / (フルート / ショーロ)

オンタマ独占インタビュー!!!
 
・アルバムのコンセプトを教えてください。
 
このCD制作のお話をティートックレコーズさんから頂いた時、正直言ってすっごく迷いました。決断するのにも数年の月日を要しました。というのも、私はショーロをやるために本場リオデジャネイロで暮らしているわけですから、そんな私が「日本でショーロのCDを作る」意義を見つけるまでに時間がかかったんです。作るなら出来るだけ良いものを作りたい、だったらショーロの生地リオでレコーディングするのが最適なことは言うまでもないこと。日本から、いや世界中からレコーディングをしにリオへやってくる人が多い中、私が日本へ帰ってショーロをレコーディングするべきか、否か?お断りするということも考えました。でも、私のモットーは「やらないで後悔するよりはやって後悔するほうが良い」なので、じっくり考えてみて、その上で何がしかの意味が見つけられたらやってみよう、その意味が見つかるまで考えよう、見つけることが出来なかった時はお断りしよう、ということにしました。ご縁を大切にしたかったからです。ご縁がないものとは、どんなに努力をしても上手くいきませんからね。
結論から言うと、思いもかけないようなものが私の人生の中に出来上がってしまった、って感じです。もちろん良い意味で。もしこのお話を頂いていなければ、一生かかっても私の中からこのCDを作るアイデアは出てこなかったと思います。頂いた一通のメールから始まったティートックレコーズさんとの「出会い」ですが、これぞ人生の醍醐味ですよね。このCDの前と後では、私の人生は大きく違います。たくさん色んなことを学ばせても頂きました。
リオに移住して早いもので10年以上が経ちましたが、その間にもいろいろ気持ちが揺れ動きました。日本にはもう居場所がなくなったと感じた時期、ブラジルで活動を始め、みんなに温かく受け入れてもらって、お陰様で順調に仕事もさせてもらえているけれど、どれだけ努力をしてもブラジル人にはなり得ないことを痛感した時期、数年前から日本に定期的に帰って来るようになり、ライブツアーやワークショップでショーロの国内普及活動を始めてみたら、日本にもまだ居場所があったことを確認できるようになってきた時期等々、自己のアイデンティティを確立するまでにとても時間がかかりました。今は、そのすべての経験が元になって、日本文化の良いところとブラジル文化の良いところを合わせ持てるような人間になって両国の文化の発展や両国間の文化交流に貢献したい、と言うところに落ち着いていますが、そういう意味でもこのCD制作は、私の今のそんな気持ちを形として残すことが出来る素晴らしい機会だったと思っています。
私がいつも一番大切に思うのは「人」。一緒に音楽をして楽しめる人を探しながら、今まで生きてきたようにも思います。あれこれと考え抜いた末、「私が大切に思う、そして尊敬する両国のミュージシャンを集結して、愛がいっぱい詰まったCDにしよう」というコンセプトに落ち着きました。
日本で録音するわけだから、演奏者は当然日本サイド。出来るだけクオリティの高いサウンドを作りたい。そんなことを考えながら、大学時代からの大親友:中島徹氏(ピアノ)を筆頭に、日本では珍しいですが、ショーロには欠かせない楽器カヴァキーニョを弾くだいどうじさかえ氏、日本のブラジル音楽シーンはこの人なしでは語れないベーシスト:コモブチキイチロウ氏、そして東京在住の日系ブラジル人ドラマー:アレシャンドレ・オザキ氏を呼んで、フルート+ピアノトリオ+カヴァキーニョという本国でも珍しい編成にしました。
私はショーロしかしないので、音楽はショーロ。ということは、レパートリーはブラジルサイドで。100年くらい前の私の大好きな作曲家の作品から、現在も活躍中の現代作曲家の作品まで、幅広く集めました。
これで、私を介して「日本側とブラジル側に広がる友情関係が満載のCD」の出来上がりです。
 
・選曲について教えてください。
 
とにかく、私が思うブラジルの美しいメロディを日本の皆さんに聞いてほしい、というのが選曲を始める時に最初に思ったことです。ただ、編成が普通のショーロとは違うので、似あわない曲もたくさんあります。まずはこの編成のサウンドに合う曲を探すことから始まりました。それにこの編成は、下手をすると「ジャズサンバ」的になってしまう危険性もありますので、「ショーロ」のスピリットを壊すことなく、この編成で、このメンバーで出来る曲に焦点を合わせることにしました。
それに、リオの友人達にもこのCDに参加して欲しいと強く思っていたので、5人の友人で作曲家に楽曲を提供してもらいました。
他にも、私が、いやすべてのショーロ演奏家が尊敬してやまない、エルネスト・ナザレーとシキーニャ・ゴンザーガという100年くらい前に大活躍をしたピアニストの楽曲も収録。クラシカルなこの作品は、私がピアノを弾くことにしました。そして、オリジナルも一曲収録。クラシック音楽とつながりの深いショーロの一面も、このあたりから感じ取ってもらえると思います。
CDのタイトル「ショーロ・サンバ・ガフィエイラ!」のガフィエイラは、ダンスを踊る場所、あるいはそこで踊られるダンスのことで、ガフィエイラ用のショーロもあります。そのほか、タンゴ、ポルカ、ワルツ、マルシャ・ハンショ等、リズムの宝庫ブラジルの様々なリズムの音楽を集め、バラエティに富んだ選曲になりました。
 
・特にこだわったところを教えてください。
 
ショーロの美しさ、メロディの美しさを一人でも多くの人に伝えたい。そして、ブラジルの底抜けに明るい人達が作る音楽で、日本の皆さんにもワクワクしてもらえるようなCDにしようと思いました。
 
・ご自身の音楽を色で例えるとどんな色ですか。またその理由を教えてください。
 
んー、難しい質問ですね。きっと私本人より、聞いて下さった方に質問してもらった方がいいような気がしますが・・・。(笑)
一色ではないと思います。暗い色でもないと思います。きっとカラフルですね。「尚美さんの音色は陰影があって好き」という感想をこの間いただきました。最高の褒め言葉を頂けたと思いました。
ブラジルは、とても明るくて開放的なところです。みんな人生を楽しむために生きています。その分、物事が機能しなくて困ることは多々ありますが。(笑)
太陽がキラキラと輝いて、海風が街中にビュンビュン吹き渡る、そんな街で生まれる音楽の色、皆さんどんな色を想像されるでしょうか?
 
・演奏、音楽制作するときに大切にしていることはありますか。
 
その楽曲の美しさを最大限に引き出すこと。伝統を踏襲しながらも、古いものを再現するだけではなく新しいサウンドを作ること。そしてアンサンブル。ショーロは「集団的即興音楽」だと言われます。個人プレイではなく、数人でアンサンブルをしながら音楽を作っていく。基本的にはメロディしかないので、演奏者によって、その組み合わせによって、出てくる音はどんどん変わっていきます。その時に起こったことに反応しながら友人と会話するようにやる音楽の素晴らしさ。私はメロディ担当なので出来るだけ深い感情表現をしたい。でも、やっぱり表現したいのは「音楽」であり「私」ではない。つねに音楽の僕でありたいと思っています。
 
・音楽をはじめたきっかけを教えてください。
 
物心がついた頃から音楽が大好きだったみたいで、家でおもちゃのピアノを弾いてよく遊んでいたようです。それに気づいた母が、幼稚園に入った時にオルガン教室に入れてくれて、その後ピアノのレッスンを始め、中学校のブラスバンドに入ってフルートを担当、ご縁を感じる方向へ向かいながら生きてきて、気がついたら現在に至っていた、って感じです。
 
・今後の活動予定を教えてください。
 
私は普段はリオデジャネイロに住んでいて、年に一度の割合で約一ヶ月ほどの一時帰国をします。今回はこのCDをリリースさせて頂いたおかげて夏にも帰国出来たし、年末年始にもまた帰国して、リリースツアー第2弾で今回行けなかったところへ行きたいなあ、と思っています。
リオでは、Escola Portátil de Música (ショーロの学校)やCasa do Choro(ショーロの館)で後進の指導に当たったり、現地のショーロ演奏家たちと演奏活動をしたりしています。今年後半は、19世紀の中頃にショーロが始まった頃の編成(フルート、ギターX2、カヴァキーニョ) で21世紀のショーロを奏でるカルテットが始動予定、去年立ち上げたフルートカルテット(フルート4本)のコンサートも決まっていますし、今年の始めに作ったフルートオーケストラの初コンサートも年末に開催する予定で、指揮者として出演する予定です。
 
 
・ファンの皆さんに一言お願いします。
 
いつもとはちょっとテイストの違うサウンドのCD「ショーロ・サンバ・ガフィエイラ!」、ぜひ聞いてみてくださいね。ブラジル音楽の持つ奥行きの広さに、改めて気付けると思いますよ。気に入ってもらえたら嬉しいです。こんな音楽を演奏する人たちが日本にもたくさん出てきたら良いなあ、と思います。ショーロファンの皆さん、これからもどんどんショーロを普及していきましょう!
最後になりましたが、こんな素晴らしい機会を与えてくださったティートックレコーズの皆さんに心から感謝いたします。ありがとうございました!


世界で累計1億枚のセールス!40年以上第一線で活躍し続けるグラミー10冠ロック・ギタリスト、カルロス・サンタナが放つ5年振りのニュー・アルバム!

■なぜ今回カヴァー・アルバムを作ろうと思ったのですか?
サンタナ:もともとはクライヴ・デイヴィスのアイディアだったんだ。クライヴと僕は68、9年からの知り合いで、彼は『スーパーナチュラル』の基盤を作った人でもある。彼は「君がやらないとしても他のギタリストにこのアイディアを持っていく気はない。これは君にしかできないんだ」って言うんだ。そこで、僕は彼の情熱を信じることにしたんだ。「モナリザ」のような名作に触れることについて怖がらなくてもいいんだ、ってね。あとここで僕が主張しておきたいのは、これはエリック・クラプトンやジミー・ペイジ、ジェフ・ベックらとの比較や競争ではないってことなんだ。そうじゃなくて、礼賛してるんだよ。僕らが目指したのは、馴染みがあるけれども全く新しいサウンドだよ。
■選曲はどうやったんですか? あなたが選んだ曲は?
サンタナ:クライヴと僕とで半々ずつ選んだのさ。クライヴが『ローリング・ストーンズ』誌の「ベスト・ソングス」とか「ベスト・ギター・プレイヤーズ」なんかのリストを持って来てくれてね。僕は「While My Guitar Gently Weeps」「Sunshine Of Your Love」、「Riders On The Storm」あたりを選んだ。どれもイメージの湧きやすい曲ばかりだね。目が見えなくてもイメージが豊かに広がるような。
■特にシングルの"While My Guitar Gently Weeps"は素晴らしい美しさですが、チェリストのヨーヨー・マを起用するアイディアはどこから来たのですか?
サンタナ:彼とはずっと仕事したいと思ってたんだ。ただ、この曲に巡り会うまでは時期尚早だと思ってたんだ。ウェス・モンゴメリーがやったビートルズのカヴァーとかの、ドイツとかイギリス的なヨーロッパの室内楽にすら聴こえるようなアレンジメントも聴いてきたし、プロデューサーのマット・セレティックと話しながら、イントロからずっとヨーヨー・マを起用したいねってことになったんだ。そのアイディアは良かったと思うよ。チェロとは嘆きの表現に長けた楽器だからね…わめいたり愚痴を言ったり、というのではなく、悲嘆に暮れる、というか。それからインディア・アリー…彼女は素晴らしいよ。僕は目が覚めている時に夢を見るのが好きなんだ。夢とは普通眠りながら見るものだけど、僕は「ヨーヨー・マとインディア・アリーと一緒にやったら…?」と夢想するのが好きでね。夢を見ることは良いことさ。
■あなたの長いキャリアで初めてとなる、日本のアーティストをヴォーカルに迎えた“La Grange”を日本盤に収録していますが、浅井健一についての印象は?
サンタナ:本物だね。とても気に入っているよ。彼は人にスピリットを伝える力を 持っていて、歌の力で人を信じさせるものを持っている。今回参加してくれて、とても感謝しているよ。
■今回も素晴らしいギター・ソロが聴けますが、ソロを弾く前にはある程度ソロの構成を考えておくのですか? それとも気持ちの赴くままに自由に弾くのですか?
サンタナ:全て即興だよ。自分の弾いたものは80から90%の割合で覚えてないんだ。ただ覚えているのは目を閉じて曲に対して耳を澄まし、サーファーみたいにその瞬間をキャッチしようとすることだけ。その瞬間は構成もスケールも何も考えてない。このアルバムをライヴで弾こうと思ったら、ちゃんとじっくり聴き直さなきゃならないかもしれないな、興味深いことだけど。自分では一体どうやって自分がプレイしたかも覚えてないんだから(笑)。だけど、自分の指を信じればそれで大丈夫。もうここまで来ると、指が既に何をすべきか知っているから。もし、このアルバムに『ギター・ヘヴン』以外の名前を付けるとしたら『信頼(Trust)』になるべきだね。信頼や希望、信条がなければこういう曲は弾けないから。
■ジェフ・ベックやエリック・クラプトンもそうですが、あなたがこうして第一線で活躍していることには大きな意義があると思います。ご自分では、ロック・シーンもしくはロックの歴史に対して、大きな役割を担っているという意識はありますか?
サンタナ:ノー。僕はそういう風には考えてない。そういう脳の構造になってないんだよね。そうじゃなくて、こういう風に(と膝の間に両手を挟んでモジモジするフリをしながら)8歳の男の子みたいな、純粋なイノセンスしか持ち合わせていないんだ。初めてギターを触った時とか、初めて虹を見た時とか、そんな感じのね。冷蔵庫(みたいにつまらない、という意味)になっちゃダメなんだよ。心を開いて、両腕を広げて、音楽で人を笑わせたり泣かせたり、ダンスさせたりすることが大事なんだ。何をしようとも、それが一番大事なことなんだ。
■ひと言で言うとするなら、あなたにとってギターとはどんな存在ですか?
サンタナ:(ため息)・・・ギターとは人の心を深く貫くことの出来る楽器だよ。


 日本のジャズヴォーカル界の至宝「マーサ三宅」さん。25歳の時から第一線で活躍し、今も尚、その歌声で多くの人を魅了し続ける彼女の最新作が11月25日に発売されるとのこ
と。今回はその発売に先駆け、録音を終えたというマーサさんに最新作に込めた想い、そして長い歌手生活でのこと等、多岐に渡ってお話いただいた。

—この度、約8年ぶりとなる新録作品の録音を終えたとの事ですが、録音を終えてみていかがですか。
 
M 「すごく音が良くて細かく綺麗に録ってくださって、本当にいい物を作ろうという意気込みが感じられましたんで、とても嬉しく思っています。完成するのを本当に楽しみにしています。」
 
—その新作ですが、録音が決まるまでの経緯を簡単に教えて頂けますか?
 
M 「以前雑誌のインタビューで小西啓一さんにお会いした事があったんですけど、その時に、新譜は出さないんですか?って聞かれたんですね。それで録ってくださる方がいらっし
ゃらないかしら?というお話をしていたら、今回録音してくださったティートックレコーズの金野さんが挙手して下さった、っていう運びなんですよ。」
 
—録音はいかがでしたか?どのように進んでいったのでしょうか?
 
「初めはスタジオが遠いから(※)ちょっと心配してたんですね。だけど、空気が良かった。ちょっと外に出た時に、普通のレコーディングスタジオだったらビルの中なわけですよ
ね。だけど今回は目の前には公園があってとても空気が綺麗なので、喉の調子も違いましたね。録音もスムーズにいって、結果的に本当に良かったです。やってみるまで何が起きるか
分からないものですね(笑)。」
(※)読売ランド付近にある「T-TOC STUDIO」にて録音
 
—今作の録音にあたって、どのような想いで臨まれましたか?
 
M 「こういったチャンスはあと何回もあるとは思っていないんです。もしかしたらこれがファイナルになるかもしれない。だから、これまで録音してこなかった曲をやろうっていうのがありましたね。それで、歌いなれたものと、歌いなれていないけれどもジャズシンガーとしてこれは取り上げておかないと、というような曲を入れました。例えば『 ’Round Midnight 』とか『I Remember Clifford』とかですね。アメリカの人は自国語ですから難なく歌っていますけど、日本人にとっては中々大変な曲なんですよ。それに音域も広い歌なので、あんまり日本人は歌ってないですね。歌っているとしても男の人が多いんじゃないかしら。女の人には声の変わり目があって、そこを中々カバー出来ないんであんまり歌っている人はいないですね。そういった事で、意気込みはありました。それと、優しく誰でも歌えるようなものを楽しく歌うっていうのはありますね。ただただ、威張って歌っているようなのはジャズシンガーでは無いですからね。やっぱり楽しみや悲しみを分かち合えるような曲も大切ですからね。そのような感じで、色んなものを選んだつもりです。」
 
—今回アレンジはピアニストの北島さんが務められていますが、北島さんとの出会いはいつごろだったんですか?
 
M「割と昔からリサイタルには出てもらっていたりして、レコーディングでも一度弾いて頂いてるんですね。北島さんはとても大きなもの包み込んでくれる感じがするというか、凄くバイタリティも溢れる方ですね。型にはまらず、ワイルドでどんな方向にもいける、だけど繊細なところもあって。もう、これからぐんぐん伸びていきますね。アレンジを含め、他のメンバーの事なども全てお任せしました。」
 
—出来上がってきたアレンジを聴いていかがでしたか?
 
「もう素晴らしいですね。あたしの希望も全部受け入れてくれたアレンジをしてくださいました。例えば『ここでブレイクを入れたい』というのがあったら、そのようにブレイクを入れて下さって、全く違和感がないんですね。それにキーに関してもエニーキーOKで、何でも
やってくださいました。すごくスケールの大きな方ですよね。」
 
—これからミックスやマスタリングは残していますが、どんな作品に仕上がりそうでうすか?
「きらびやかで華やかでって言う感じはないですけども、皆さんの心に残る様な作品であればいいなぁと思っていますね。華やかさっていうところでは若い人に勝てないかもしれないですけど、想いとかそういったところでは多くの事を伝えられると思っています。」
 
絶えず笑顔で、作品に込めた気持ち等を話して下さったマーサ三宅さん。大きな、温かい人柄がその声からたくさん伝わってきた。発売が今か今かと待ちこがれるばかりだ。
 これまでたくさんの作品を残し、第一線で活躍をなさってきたマーサさんにとって、
“JAZZ”とはどういったものなのか、僭越ながら伺ってみた。「私の場合は本当に生活に密着していますね。もともとは生活の為に歌っていましたしね。歌い始めてから色んな事や色んな出会いがありましたけど、やっぱり努力はずっとしていたんですね。
あれやこれやとやらなくちゃいけないことがあったので。皆さんに伝えたいのは“努力をすればなんとかなる”っていうこと。運ももちろんあったんでしょうけど、やっぱり努力ですね。ボーカルハウスでたくさんの生徒をみていますけど、やっぱり長いこと勉強している生徒はうんとうまくなってる。それでやっているうちにチャンスの様なものがきたら掴んでみる。それが将来の足がかりになっていくんですね。」
 とてもとても大きな言葉を頂戴する事が出来た。歌を志す人に限らず、是非胸にしまってもらえたらと思う。最後に、今後に向けて一言伺うと「体力の続く限り歌っていきたいですね。今も週に1回位は歌ってるんですよ。ライヴとかコンサートとか結構あって。」と仰っていた。今後とも、その溢れ出る愛情を、歌声に乗せて多くの人に届けて欲しいと思う。




上原ひろみ

第1回「オンタマディスク大賞」ジャズ部門「第1位」に輝いた日本を代表するカリスマピアニスト「上原ひろみ」さんからのショートインタビュー!

★ ピアノを、音楽を始めたきっかけっていうのは何でしょうか?
(自身の音楽活動のきっかけや、チックコリアとの共演のエピソード等までいただけますか?)
6歳のときに、母親に連れられて近所のピアノ教室にかよい始めたのがきっかけです。クラシックの先生だったのですが、ジャズもお好きで、そこではじめてオスカー・ピーターソンなどを聴いて、スイングして、譜面にない音も弾ける、ジャズという音楽に魅力を感じました。チックとは、17歳の夏休みに東京のヤマハにレッスンを受けに行ったとき、たまたまチックがいらっしゃっていて、挨拶をしたいと言ってお会いしたら「何か弾いてみて」と言われ、引き出したら途中からチックも隣に座って弾きだして「明日コンサートがあるから一緒に一曲やらない?」といわれて参加しました。本当に偶然です。
 
★ チック・コリアの音楽というのは上原さん自身の音楽にどう影響していると思いますか?
彼の音楽人生からは、様々なプロジェクトに挑戦する事の大切さを学びました。彼と実際演奏して、引き出しの多さに驚き、日々、ひとつでも多くの引き出しを作れるよう、努力しています。
 
★「ビヨンド・スタンダード」ではなぜ今ジャズスタンダードを取り上げようと思ったのですか?
前作からギターの入ったHiromi’s Sonicbloomというプロジェクトをやっているのですが、みんな個性が強烈で。そのバンドで演奏するのに一番想像しづらかったのがスタンダード。だからこそ想像できないものを創ってみたい、と思いました。
 
★「ビヨンド・スタンダード」日本ツアーで楽しみにしていることは何ですか? 
各地でお客さんの雰囲気が毎日違うので、その日、その場所でしか生まれない何かを、探し求めていければ、と思います。コンサートを観に来る、というよりも一緒に音楽を創るつもりで参加して欲しいですね。★次回作でやってみたいことなどありますか??? 
ないしょです。
 
★ 演奏活動等で毎日お忙しいとは思いますが…オフの時には何でリフレッシュしていますか? 
家族とゆっくりしたり、友達とお茶したり。ツアー時は、機内食や外食が続くので、家でお料理したりしています。
 
★ 上原さんにとっての今年1年はどんな年でしたか? 
移動距離が、史上最長でした。北はノルウェーから、南は南アフリカまで。
まさに、冒険家のような一年でした。
 
★ 最後に、ファンの皆様へ一言!!
みなさんとライブ会場で、お互いを刺激し合い、たったひとつの音楽を創り上げていけるのを、心から楽しみにしています。


Hayey Westenra

—ご自身の活動を振り返ってみていかがでしょうか?「TaMaGo」から大きな舞台へとびたって、今のヘイリーさんから見た過去は、どのように写っていますか?
「もの凄い急展開でしたね。ただ、本当に恵まれていることを実感しています。もちろんア
ップダウンはあったけれど、すばらしい道を歩めていると思う。もちろん、失ったものもあ
るけれど、今ここにいる事が出来て、それに見合うものを沢山得る事が出来たと思っています。」
 
—最後に日本のファンへメッセ−ジをお願いします。
「是非、新しいアルバムを楽しんでください!コンサートに来てくれたり、アルバムを聴いてくれたり、本当にいつも応援してくれてありがとうございます。また日本に来るのを待っていてくださいね。」 2003年デッカから発売となった「Pure」から生命力と透明感溢れる歌声でファンを魅了し続けるヘイリー。日本の歌をカヴァーした「絆」の印象が残る中、早くもクリスマス・ソングを集めた新作「冬の輝き〜恋人たちのピュア・ヴォイス」が届いた。
 今回、ツアーで日本へ訪れていた彼女に、そのスケジュールの合間を縫ってお話を伺った。
 
—来日されて何公演かを終えて、日本の観客はがいかがでしたか?
「日本の皆さんはパフォーマンスに対していつも感謝の気持ちを表してくれていてとても嬉しいです。今まで日本の歌のアルバム2枚出しているのですが、それも歌えているのでとても楽しんでもらえていると思います。」
 
—前作「絆」、そして「純」と日本の歌をカヴァーした時のお話を聞かせて下さい。
「すごく楽しかった!1枚目を作る時に『どういうものに仕上がるんだろう』っていうすごくわくわくした気持ちで作ったんです。日本の伝統的な曲からJ-POPまで色々な曲が入っていて、日本のメロディーが自分の声にすごく合っているなって感じましたね。」
 
—今まで色々な曲を歌われていますが、元々はどういう曲がお好きなのですか?
「小さい時から本当に色んな音楽を聴いていて、好きな音楽は沢山あります。一番初めに買ったのはプッチーニだけど、スパイス・ガールズ、バック・ストリート・ボーイズも大好きです。キャスリン・バトルにはインスピレーションを受けたし、サラ・ブライトマンにも影響を受けていますね。」
 
—さて、今回はクリスマス・ソングを集めた作品になっていますが、作るきっかけを教えて下さい。
「ずっとこういうアルバムを作りたかったんです。毎年作りたい、作りたいって思っていたんだけど、色々な理由で作れなくて。今回そういったものがクリアされてやっと作れた、っていう感じです。」
 
—実際に出来上がってみて、いかがでしょう?
「すごく満足しています。色んな気分の、色んな雰囲気の曲を入れたいと思っていて。ジョニ・ミッチェルの『リヴァー』のように、ピアノとボーカルで感情を全面に押し出した曲、ベルが入った楽しい曲、メロウな雰囲気を出した曲…。とにかく色んな曲を入れる事ができてとても良かったですね。」
 
—クリスマスの思い出、エピソードはありますか?
「小さい時ベッドに靴下をかけて、その中にサンタさんが——両親なんだけど(笑)。何をいれてくれるか凄く楽しみだった。両親が起きてくる前に弟や妹と『なに入ってた?なに入ってた?』って見せ合いっこをしたのをよく覚えています。」
 
—今作では作詞もされていますが、詞や曲はどういった時に生まれてくるのでしょうか?
「インスピレーションが湧き出てくる時に書いています。あまり寝付きがよくなくて、そういう時にも浮かんできたりして。夜にベットでギターを持って静かに作って(笑)。今は歌う事がメインだけど、これからは創作の時間を少しずつ増やしていきたいと思っているんです。」
 
—ヘイリーさんのルーツでもある「マオリ」の言葉が詞に取り入れていますが、母国、ルーツに対する想いを教えて頂けますか?
「いつでも心にあって、どんな時も忘れる事はなく、恋しいという気持ちが常にあります。ニュージーランドで素晴らしい幼少時代を過ごせたことは本当に幸せですね。クリスマスシーズンは毎年ニュージーランドですごしていて、今はそれが楽しみ。」
 
—今まで色んなコンセプトで歌ってこられましたが、今後はどのような事をやっていきただいですか?
「やりたいことはたくさんあって、ありすぎるくらい!もちろん来年アルバムは作る予定で、今はその準備をしているところです。色んなジャンルの音楽が好きだから、色んな要素を入れたい、違う分野とのコラボレーションもしてみたい。いわゆる、“ありそうな”ことじゃない事をやるのも面白いかなって思っているの。ロックミュージシャンなんかとやって、意外性があるのもやってみたいですね。」
 
—日本の伝統楽器なんかいかがでしょう?
「凄い、楽しそう!」
 
—今はツアーの最中ですが、リラックス方法はありますか?
「なるべくホテルの部屋から出る様に心がけています。散歩をしたり、景色をみたり、時には観光をしたり。部屋にいるとどうしてもパソコンで家族や友達と連絡をとって、会場とホテルとの往復だけになってしまう。ツアー中だから夜の公演の為にエネルギーをためなくてはいけないけれど、それと同時に頭をクリアにしていかなくてはいけないので。そのためにリフレッシュしようと外に出ようと心がけていますね。」
 
—日本で好きな街はありますか?
「ちょうど昨日は名古屋にいたんですけど、とても素晴らしい街ですよね。ショッピングストリートと緑があって、全て揃っていて凄く綺麗で好きな街。コンサートでもと
ても楽しい時間をごせました。前回は3月に来たんだけど、その時はちょうど桜前線と同
時に北上していって、それが凄く印象に残ってますね。」
 
—今後の予定は?
「日本でのコンサートの後にイギリスで大聖堂ツアーをあって、それが終わったらお休み!」
 
—何かやりたいことは?
「あまりないかもしれない(笑)。弟や妹とテニスをしたり、ビーチに行ったり、友達とお茶したり、とにかく家族や友達と濃密な時間を過ごしたい。後は、ニュージーランドの夏を
楽しみたいです。」
 
—これから歌手を目指している「TaMaGo」へメッセージを頂けますか?
「一番大事なのは自分に正直になる事。次に、どんなに小さな機会であったとしても、そ
の時その時に最大限の力を発揮して、その後につながる何かを逃さない事が大切だと思っています。あとは、大きなものを実現させたいならば自分を捧げる事。本当にやりたい事であれば、多少の犠牲を払ってでも自分を捧げる事ができるはずだから。」
 
—ご自身の活動を振り返ってみていかがでしょうか?「TaMaGo」から大きな舞台へとびたって、今のヘイリーさんから見た過去は、どのように写っていますか?
「もの凄い急展開でしたね。ただ、本当に恵まれていることを実感しています。もちろんア
ップダウンはあったけれど、すばらしい道を歩めていると思う。もちろん、失ったものもあ
るけれど、今ここにいる事が出来て、それに見合うものを沢山得る事が出来たと思ってい
ます。」
 
—最後に日本のファンへメッセ−ジをお願いします。
「是非、新しいアルバムを楽しんでください!コンサートに来てくれたり、アルバムを聴いてくれたり、本当にいつも応援してくれてありがとうございます。また日本に来るのを待っていてくださいね。」

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